ブラジルでX(旧ツイッター)の利用が再開、1カ月超の停止期間を経て
ブラジル最高裁は10月8日、約1カ月にわたって停止されていたX(旧ツイッター)のサービス再開を許可しました。Xは、司法当局からの要求に従い、特定のアカウントを削除するなどの条件を満たし、9日からブラジル国内で再び閲覧や投稿が可能となりました。
X利用停止の経緯
8月末から、ブラジルではXの利用が停止されていました。この背景には、偽情報の拡散を防ぐために、ブラジルの司法当局が特定のアカウントを削除するようXに要求したことがあります。しかし、Xを所有するイーロン・マスク氏はこれを「検閲」として拒否し、対立が深まりました。その後、9月にXが方針を転換し、アカウント削除や罰金支払い、法定代理人の任命などを進めたことで、再開への道が開かれました。
再開に向けた対応
Xは、偽情報を広めたとされるアカウントを削除し、司法当局が求めた条件を満たしました。さらに、7億6千万円相当の罰金を支払ったことも確認されています。これを受けてブラジル最高裁は、Xの再開を許可しました。
今後の展望
Xは声明で「ブラジルに戻ることを誇りに思う。法の範囲内で言論の自由を守り続ける」と述べ、今後も法に基づいた運営を行う意向を示しました。しかし、偽情報の拡散防止と表現の自由のバランスをどう取るかが、今後も課題となるでしょう。
ブラジルにおけるXの再開は、多くのユーザーにとって喜ばしいニュースである一方、プラットフォームの運営と法的規制との関係について、引き続き注目が集まります。